子どもが小学校6年生、年長さんの時に引っ越してきました。
遠くに行かなくても観光地があります(氷見にて)
◆プロフィールを教えて下さい
12年前に大阪から『田舎暮らししよう!』と家族4人で立山町に引っ越してきた川端です。
人との出会いがあり、自分達が想像していた田舎よりもっと素敵に不便な集落に好んで住んでいます。
娘が興味を持ち、越中末太鼓の仲間に入れてもらいました。
◆移住のきっかけは何でしょうか
夫婦で私の実家の仕事を手伝っていて、両親が退くのを期に継ぐか継がないか悩んだ結果、全員解散する事になりました。両親がやる間はずっと手伝うつもりでいたので、近くに家も購入していました。解散するにあたり、会社の近くに住む意味や更には大阪に住む意味もなくなりました。旦那が転職するなら全国どこでも範囲を広げてみても良いのでは?当時家族の趣味がキャンプだった事、老後は田舎暮らしをしたいと漠然と思っていた事もあり「家を売って田舎暮らしするか!」となりました。
父の「やってみてダメならまたそこでどうするか考えたら良い」という言葉にも背中を押されました。
◆移住に際してはどんな準備をされましたか
休日に京都府、岐阜県、富山県などを観光半分住む所探し半分で、直接訪ねました。
仕事と学校の予定の合間に探すので、なかなか思うように動けませんでした。
スカッと見える立山連峰は圧巻です。
◆現在、お仕事はどんなことをされていますか
富山に行ったら「私は働かないよー」と旦那に言って来たのですが、こちらでは共働きが多い事を知り「働くなら地元に携わる仕事がしたいなぁ」と思い、宣言むなしく引っ越して2ヶ月後から【立山町地産地消加工施設】で働くようになりました。ここでは味噌・こんにゃく・米粉麺を作っていて、現在私は地元のお米を使った麺に取り組んでいます。
春からは更にもう一つ地域に関わる仕事をする予定で、「めっちゃ働くやん!」という状況です。
◆移住前と今の暮らしで、大きく変わったことは
・食からも景色からも四季をしっかりと感じるようになった。
・流行に追われなくなった。
・素敵に不便な里山に好んで住んでいる為、車生活になり、歩く事が少なくなった。あんなに毎日乗っていたママチャリのこぎ方も忘れました。
・空気が澄んでいるので、空を見上げる事が多くなった。
◆立山町の魅力とは
晴れた日に見える立山連峰は何度見ても魅力的です。
◆利用した移住支援制度はありますか?または別の助成金などあれば教えて下さい。
当時、調べる事さえしていませんでした。
◆同世代にお勧めする立山暮らしの楽しみは?
キャンプが趣味でしたが、自然豊かなキャンプ先で味わうような美味しい空気、鳥の声、草の香り、静けさが日常です。
◆移住を考えている方にメッセージをお願いします
私達は老後に田舎暮らしをしたいと考えていましたが、結構体力が必要です。体力や気力のある若い時に来て良かったと思います。
移住するにあたっては、家族一人一人が決断する事が大事で、良いことばかりではないので嫌な事があっても人のせいにはできません。同じ日本でも所変われば風習も違うし物の考え方も違って驚く事も多々ありますが、自分達はここに入れてもらったのだからここのやり方に合わせるというスタンスでいるので、心地良く生活できています。
空き家を購入し、リノベーションして住んでいます。
川端さんは現在、立山町のお米を使って米粉うどん『食の木』を作られています。
立山町の方々、県外の方にも愛される『立山うどん』に成長していきたい!と日々楽しんでいらっしゃいます。