◆プロフィールを教えて下さい

愛知県一宮市出身
２０代、日本各地を自転車で旅しながらリゾートバイトをして、いろんな所にプチ移住してきました。

３０代、中国、チベット、タイ、インドをバックパッカー旅をしていました。

その後、岐阜県各務原市と岐阜市に１５年ほど暮らしていました。

 

◆移住のきっかけは何でしょうか

ずっと田舎暮らしをしたいと思っていて、安住の地を探していました。

日本各地を旅していた時に長野県白馬八方にある北アルプス連峰の景色に惹かれて、いつかこの景色を眺められる場所に住みたいと思うようになり、偶然にも友人と冨山を訪れた際に見た海越しの立山連峰の写真に心奪われました。そこから私の安住の地探しは富山県一色になりました。

 

 

◆移住に際してはどんな準備をされましたか

富山に住みたいと考え、移住の一番の決め手になった立山連峰を深く知りたいと立山の山小屋での住み込みアルバイトを探しました。
ちょうどコロナの始まった年でしたが幸運にも働くことが出来ました。
そこで立山の素晴らしさを身をもって体験し、やはり立山連峰の眺められる場所に住みたいと再認識し、下山して一週間後には富山移住ツアーの立山帰農塾に参加していました。
大長谷の帰農塾にも参加させて頂きましたが、立山連峰の眺めの美しさには代えがたいものがありました。

その後、富山での仕事や住居をどうしようか考えていたところ、立山町の地域おこし協力隊の募集を目の当たりにして『私のための募集だ！』と思い即断即決で応募しました。

とんとん拍子に仕事も念願の立山移住も決まりましたが、順調に進められたのは地域おこし協力隊の制度があったからであり、本来であれば住居探しや仕事探しにもっと時間を要していたかもしれません。

 

◆現在、お仕事はどんなことをされていますか

現在立山町地域おこし協力隊３年目最終年度になります。
今まではグリーンパーク吉峰という複合施設の中で、ラベンダー畑の管理やハーブを育てたり、施設内の畑で化学肥料を使わず野菜などを作り、収穫した野菜を食堂や売店で販売したり、交流館でワークショップ開催などの活動をしていました。

今は活動の拠点を現在住んでいる地域に移し、地域の有志の方々と一緒にコミュニティスペース「釜の蔵」を作り、そこで週末カフェを運営しています。
店名：「釜カフェ薬膳やわやわや」

カフェオープンは以前からの夢であり、岐阜に住んでいる時に自分の体質をよくしたいという思いがきっかけで、身体に優しいカフェを開きたいとずっと考えていました。

それと同時に自宅の空き部屋を活用して民泊事業もスタートしました。
これは日本各地を旅していた時に、その土地ならではの体験、郷土料理、方言などに触れる事がとても楽しかった思い出があります。旅を終えた時、私もいつか訪れた方たちに楽しんでもらえる宿を作りたいと思うようになり開業することにしました。
宿名：「楽農宿YAWAYAWA」

 

 

◆移住前と今の暮らしで、大きく変わったことは

突然、目の前に現れた『立山町地域おこし協力隊募集』の文字。
それに応募したのがきっかけで、人生が大きく変わったのは言うまでもありません。
そこから、出会った方々のご縁があり今住んでいる家にも巡り合う事ができ、念願の民泊も開業させる事が出来ました。

街の生活では、味わえない、地域の方々との繋がりが持てたこと、ここ立山町に来て、私の中の歯車が動き出したように思います。

 

◆立山町の魅力とは

私自身子供はいませんがカフェの向かいに地域の公民館があり、そこで定期的に子育てサロンを開催されているので、育児相談や交流する場となっているので私も何か手助けできないかと考えています。
そして、２０２３年８月、私たち釜ヶ淵地区の有志たちで作ったコミュニティースペース『釜の蔵』があります！
老若男女問わず誰もが気軽に来ていただける場所にしていきたいと思っています。
ちょっと誰かと話がしたい、ちょっとお茶しに、移住したいけど地域の方の話を聞いてみたいなど、なんの垣根もなくコミュニケーションがとれる場にしていきたいと思っています。
それとは別に釜ヶ淵地区の有志の方を筆頭にだれでも参加していただけるコミュニティガーデンもあります。
みんなで一緒に農作業体験をしながらコミュニケーションがとれ、お子さまの食育にもお役に立てていただけると思います。

山にも海にも街にも、程よい距離感で住める立山町、
四季折々の自然が美しいこの地で生活することで、お子様とご一緒に春夏秋冬の様々な楽しみが味わえると思います。

 

◆利用した移住支援制度はありますか？または別の助成金などあれば教えて下さい。

私は立山町地域おこし協力隊としての活動助成費や任期を終えた際の起業支援金を利用させていただきました。

 

 

◆同世代にお勧めする立山暮らしの楽しみは？

全ては立山連峰に始まり、立山連峰に終わる。

立山連峰に登れば天空の世界に引き込まれ、麓に下りれば、四季折々の田園風景越しの立山連峰に目を奪われる。
山からの水は遠くはなれて麓に湧き水を出し、山からの冷たい水で美味しいお米も育ち、美味しい酒もでき、温かい温泉も湧く。
そして最後は富山湾にそそいで美味しい海の幸が育まれる。
そしてそれを美味しい酒とご飯で頂く。

これぞ立山循環です。

◆移住を考えている方にメッセージをお願いします

ぜひ全身で立山循環を味わって頂きたいと思います。